モリアオガエルのおはなし その7
おなかの大きなお母さん
我慢できないお母さん。
産卵直前のメスは、お腹がパンパンに膨らんで今にも破裂しそう。
まるでトノサマガエルのようです。
ちなみに、トノサマガエルは、オスの縄張り争いなどで相手を威嚇する時にお腹を膨らませ、ふんぞり返ってるような姿がえらそうに見えるので、トノサマガエルと言います。

産卵期になると、まずオスが集まってきて「ググググググググッグ」ってな鳴き声でメスを誘います。
昼に鳴く事はほとんど無く、暗くなってからです。
夏の田んぼの大合唱のように延々とゲコゲコゲコゲコ鳴く事は無く、「ググググググググッグ」と鳴いては、しばらく休み、また「ググググググググッグ」と鳴くを繰り返します。

メスは産卵場所に着くと水の中に入ります。
産卵で、卵塊を作るのに水が必要になるため、水を飲むのだと言われています。
お腹がパンパンなのは、実は水がたくさん入っているからなのかもしれません。

メスがやってくると、オスはメスの背中に乗ります。
上の写真をよく見てもらうと、メスの上に背後霊のように乗っているオスが居ます。
メスはオスをしょって、木の上に上っていくのです。
身重の身体に男まで背負い込んで、本当にお母さんは大変です。

モリアオガエルの足の指先には吸盤がついていて、壁などもすいすい登っていきます。
ガラス窓に止まってじっとしていることもあります。
写真を見てわかるように、指先も長く、木に巻きつけてしっかりと握っているのがわかります。
その代わり、水かきは指の半分くらいのところくらいしか付いておらず、泳ぐのはあまりうまくありません。
木上で生活するために進化(退化?)したものと思われます。
その8へつづく